年収アップのために保険営業で取るべき資格
保険営業をする際に取得しておきたい資格はいくつかあります。
販売したい商品によっても求められる資格は変わり、例えば生命保険を取り扱うのであれば「生命保険募集人資格」、地震保険や火災保険などの損害保険を取り扱うのであれば「損害保険募集人資格」というような資格があります。
また世の中には様々な種類の保険、金融商品があるので保険営業に関連する多くの資格があります。
保険営業をするにあたって、どの資格から取得していけば良いか迷いますよね。
多くの保険営業に関連する資格試験の中でも、必要な資格とすぐには必要ではない資格に分けて、保険営業に関連する資格をご紹介します。
ファイナンシャルプランナー
保険営業の資格といえば必須になる「生命保険募集人資格」や「損害保険募集人資格」などを思い浮かべると思います。
それらの必須資格は後ほど紹介しますが持っていると有利になる、もはや売れる保険営業になるためには実質的にマストな立ち位置になっているファイナンシャルプランナーの資格をまずはご紹介します。
ファイナンシャルプランナーは、保険営業で商品を販売するときに必須の資格ではありませんが、収入アップやキャリアアップ、就職・転職を考えるなら出来るだけ早く取得しておきたい資格です。
世間的な認知度がある資格なので、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を持っていると、説得力が増しますし顧客から次の顧客を紹介してもらえるチャンスも広がります。
なお、ファイナンシャルプランナー、履歴書に記載するときの正式名称はファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士)ですが、実は5種類あります。
主催 | 資格名 |
---|---|
日本FP協会 | CFP(サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー) |
AFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー) | |
日本FP協会 / 金融財政事情研究会 | 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 |
2級ファイナンシャル・プランニング技能士 | |
3級ファイナンシャル・プランニング技能士 |
どのファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取得しようか迷うところかと思います。
もしも迷ったなら日本FP協会や金融財政事情研究会(通称:きんざい)のFP3級から勉強を始めて、FP2級あたりまで取得すれば大丈夫です。
FP3級取得でもファイナンシャルプランナーを名乗ることは出来ますが、知っている人からすると「FP3級なのか」と思われてしまいます。
保険の営業活動や転職などでファイナンシャルプランナーをアピールしたいなら、FP2級までは取得するようにしましょう。
FP2級、FP1級になるにつれて難易度がとても高くなるので、もしも受験を考えているなら「時間をかける」「独学なら学習しやすい教材を購入」、もしくはスクールに通うことも必要になります。
必須の資格
以下は保険営業で仕事をする上で、必須になる資格試験です。
販売する商品によっては、必須の資格もあります。
資格名 | 概要 | 難易度 |
---|---|---|
生命保険募集人資格(一般過程) | 生命保険の販売をするために必須の資格。 | 易 |
損害保険募集人資格(一般試験) | 自動車保険や火災保険などを販売するために必須の資格。 | 易 |
専門課程試験 | 一般過程の次の試験。 | 易 |
応用課程試験 | 専門課程試験の上位資格。 | 易 |
変額保険販売資格 | 変額保険を販売するために必須の資格。 | 易 |
外貨建保険販売資格 | 外貨建保険の販売で必須の資格。 | 易 |
生命保険募集人資格(一般過程)
生命保険募集人資格は、持っていないと生命保険の募集をすることが出来ません。これは保険業法による決まりです。
また、生命保険募集人資格は保険会社や代理店で勤務していることが条件にあります。なので、生命保険募集人の資格については、入社の研修で資格を取得することになります。
なお、生命保険募集人資格には「一般過程」の他に「専門過程」「応用過程」「生命保険大学過程」があります。
ですが生命保険の募集をするだけで変額保険を扱わないということであれば生命保険募集人資格の「一般過程」だけで事足ります。
損害保険募集人資格(一般試験)
生命保険だけを販売するなら損害保険募集人資格は必要ありません。ですが、生命保険の相談に乗っているうちに、自動車保険や火災保険の相談に乗ることがあります。
損害保険募集人資格を取得しておくと、自動車保険や火災保険などの相談を受けた際にチャンスを逃すことなく収入アップに繋がります。
損害保険募集人資格は火災保険、自動車保険、地震保険を販売するときに必要な資格で、取得しやすい資格試験なので早めに取得しておきましょう。
なお、損害保険の場合は手数料が毎年、定額が入ってきます。
毎年、手数料が不労所得のようにして入ってくるので嬉しい収入源になりますね。
専門課程試験
難易度は高くないので取得しても良いのですが、人によっては必要ないという意見もあります。ですが、ほとんどの会社では取得してくださいと指示があるので、結局は取得することになるかもしれない試験です。
遅かれ早かれ取得するのであれば、早めに着手して片付けておく方が後々、資格試験に時間やエネルギーを取られずに営業活動に集中できそうですよね。
応用課程試験
こちらの応用過程試験も、人によっては必要ないという意見があります。ですが、専門過程試験と同様に、会社から取得してくださいと指示される可能性がありますし、多くの保険営業の方は取得している試験です。
難易度は高くないので、早めに取得して片付けておきましょう。
変額保険販売資格
専門課程試験に合格していることが受験資格で、合格するとリスクがある変額保険についての知識が高まります。
また、取得がおすすめな一面として、手数料が高いので儲かることも挙げられます。
ちなみに変額保険販売資格を取得するためには、2日間の研修を受講する必要があります。
外貨建保険販売資格
2022年4月1日より、外貨建保険の販売をするためには外貨建保険販売資格が必須となりました。
募集人資格と同じように、外貨建保険の販売をするなら外貨建保険販売資格を取得する必要があります。
すぐに取得が必要ではない資格
保険の営業をするときにたくさんの資格を持っていると、それだけ肩書きが増えて有利なように思えますが、実際には資格だけが成績を左右するものではありません。
生命保険募集人や損害保険募集人などは、持っていないと生命保険や損害保険の販売が出来ないので必須ですが、以下の資格試験は無理してすぐに取らなくても大丈夫な資格です。
資格名 | 概要 |
---|---|
生命保険大学課程試験 | 応用課程試験の上位資格。 |
日商簿記 | 企業の財政状態、経営状態が分かりやすくなる。 |
証券アナリスト | 株価が高いかやすいかを分析できるようになる。 |
年金アドバイザー | 年金についての専門的なアドバイスを行えるようになる。 |
証券外務員 | 金融商品の販売や勧誘をするための資格。 |
銀行業務検定 | 金融機関で働くのに必要な専門の技能と知識を認定する検定試験。 |
必要最低限の資格だけをまずは取得
資格が多いとそれだけ説得力があるように思えますが、中には勉強に時間をかけた割にはリターンが少ないという資格もあります。
資格の取得ばかりに目がいって、営業活動に差し障りがないように資格が本当に必要かどうかを意識して、まずは最低限の資格取得だけを目標にしておきましょう。
営業活動が上手く行き始めると「意外とあの資格は必要ないかもしれないな」と思えるかもしれません。
年収アップのために保険営業で取るべき資格のまとめ
保険営業で資格を取得するなら、まずはファイナンシャルプランナーの資格取得がおすすめです。
3級なら難易度が低く、短期間の勉強で合格しやすいので、取っ掛かりの勉強として選ぶ人も多いです。
またFPを持っていることで、あなたが保険の営業として活躍するスタートのときや話している保険営業の担当者が信頼できるかどうかの判断をするときにも役立ちます。
保険商品の案内のために必要な最低限の資格を取得して、それにプラスアルファでファイナンシャルプランナーの資格を取得して、収入アップを目指してみましょう。