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株式会社KING’S BRAIN 様との対談

 

株式会社KING’S BRAIN
代表取締役社長
森山 英樹(Hideki Moriyama)

 
岩手県盛岡市出身 
1966年生まれ
中央大学 卒業
KING’S BRAINという社名はKING’S (お客様の)BRAIN(ブレインに)という意味で命名。
仕事をする上での一番重要なテーマは「お客さまの喜びの為に」。
マーケットアウトの視点を基本とし、クライアントとユーザーをマッチングさせるため制作物から保守運用、コンサルティングなど総合的なプロデュースを生業としている。

 

【第一印象は“若くてかっちりとした人”】

森山:
まずは、少し自己紹介から始めますね。
事業内容は広告代理店で、特に僕はリクルート出身なので、そちらの媒体を中心として販促しています。
「お客様(=“キング”)の喜びのための“ブレイン”でありたい」というのが社名であり、僕らの経営理念です。
三上さんと出会ったのは、うちの役員からの紹介でしたね。
三上:
どういう流れで紹介を受けられたんですか?
森山:
元々はソニー生命さんに当時、学資保険の販促でお仕事を頂いたんですね。
そこで接点を持った時に、うちの女性の役員に保険に入りたいという話を出したんです。
そこで、三上さんともう1人の営業を紹介してもらいました。
三上:
え!そうだったんですか?
森山:
そう。で、彼女の判断で若くてかっちりとした印象の三上さんを選びました。
そうして来て頂いたっていうのが始まりです。

【表情に出ないところが逆に信頼できると思った】

三上:
僕が初めてお会いした時に、別の外資系の会社さんの提案書も見た気がするんですが…

    

森山:
ああ、ありましたね。当時、自分が入っている保険をバージョンアップしたいと考えていて、色んなところから意見聞こうと、もう一社の方と三上さんに聞いたんですよ。
その時に、三上さんって表情に出ないのが逆にいいなって思ったんですよね。

    

三上:
どういう事ですか?

    

森山:
三上さんのマネージャーさんも来て、契約を交わす時に、マネージャーさんは顔がぐーってなったんだけど、三上さんは微動だにせず「ありがとうございます」って。

   

森山:
実は、そういうところが良いなって思っています。
金融商品なので、過度な装飾をして販売するのではなく、きちっと必要事項だけを正確に伝えてもらうのが、僕らとしては嬉しい。
そこも三上さんで良かったなって思っています。
三上:
そうだったんですね。初めて聞きました。
僕が覚えているのは、その時契約していただいたのが保障額1億円だったんですが、後日食事した時に「2億円の保険でいいって言ってたら、全然ハンコ押してたのに」って仰っていただいたことがあったので…。
森山:
あれは、結局1億円で良かったって思ってます(笑)
でも印象的だったのは、さっき言ったようにマネージャーさんが「売った!」って表情だったのに、三上さんは変わらなかったところですね。
この人は信頼できるな、と思いました。

【先を見据えたアドバイスに期待】

三上:
ご契約いただいた後、銀行格付けをシュミレーションさせていただいた記憶がありますが、全く問題なくて、改善するポイントは「規模拡大しかない」という話をさせていただきました。
他にも節税、社会保険料みたいなお話もさせていただいたんですが、割と独自で全部やられていますよね。
なので、あまりその辺は貢献できてない感じでしたけど…

   

森山:
それは、何とか売り上げも重ねていたので、当時の会社のフェーズとしては問題ないところだったんですよね。
でも実は、僕も先を見据えて、今後お願いしたいなって思っているのが、事業継承の話なんです。
僕らもあと何年か後には、事業継承の必要性に直面するんだろうなっていうのがあって。
その時にアドバイスをいただきたいんですよ。

   

三上:
具体的にはどういった事ですか?
森山:
以前、ある会社さんの財務内容を少し聞いたところ、借金が割とあるのに売り上げも同じくらいでした。
おそらく、そういう企業は誰も買ってもくれないし、でも社長はもう70代…と。
僕らも事業を続ける中で、同じ状況になると困るので、どこかで方向転換というか、色んな可能性を考えていかなくてはならない。
もしくは、今からでも蓄えの事など何かやるべきかって思っていて。
三上さんには、お金の観点で「こうした方がいいですよ」とか「こういう道がありますよ」というアドバイスを頂けると嬉しいですね。
三上:
なるほど。今までも業態を変えようかとか、事業をもう少し別のものを…という話を聞いた気もするのですが。
森山:
何年か先にAIが発達して、広告業界もだいぶAIが支配するようになったら、クライアントは媒体者に直接コンタクトを取れる状況になりますよね。
アマゾンやグーグルがそれを目指していくと、僕らの立ち位置も無くなってくる。
僕らの経営理念から考えれば、広告以外にも手伝えるんじゃないかと思っています。
例えばM&Aとかに興味があります。
それができれば、仮に大きな借金の話があっても、大分会社は続くんじゃないかと…
三上:
ただ、そういう会社の社長さんって財務が分かっていない事が往々にあるので、そういうのも大きいと思いますよ。
森山:
そうですよね。今後も何か新しいことを始める時は、三上さんに財務コンサルとしての力を貸していただきたいと思っていますね。
三上:
もちろん、お役に立てることはお手伝いさせてください。

【「人を育てる」ことが事業に】

森山:
独立して何か変わりましたか?

   

三上:
独立して10か月経ちましたが、特に変わってないですね(笑)
でもまだ1割程度かもしれないですが、社長さんの気持が少しずつやっと分かり始めて来たかなっていうのはあります。
ライフプランナーの1人としてやっている時は、キャッシュフローはあまり考えないじゃないですか。
別に困っているわけじゃなくても、「あっ、見なきゃいけないんだ」とかその程度。
今までは、それをお客様と話はしていても、自分でやる事はなかった。
そこが分かるようになってきたかな、と。

    

森山:
確かに、そこは経営者ならではの感覚ですよね。

   

三上:
それから仕事内容の方は、教育事業加わりましたね。
いわゆる保険営業職の指導のように、セミナー後の営業コンサルに僕が付いています。
保険業界は、知識を教えるものはたくさんあるんです。
でも、僕が凄いと思う方に聞いても、受講生100人いても、受けた後変われる人は、そのうちの6%って言ってたんですよ。
だから94%は払ったお金を無駄にしている。
あの凄い人でもそうなんだと思ったら、知識を教えるだけじゃなく、行動に移してもらうことが大事だと思ったんですね。
そこで、月1回以上営業職のフォローするようになったのが、新しい事業になりました。
森山:
へぇ、それはいいですね。
三上:
知識があってもなかなか成果に繋がらない。それと比較したら少しでも効果を感じ、やろうと思っていただけた。それが前職とは違う、かっこいい言い方をすると「人を育てる」という仕事が加わったということが、一番変わったと思いますね。
森山:
社長をやっていて、ある意味一番ストレスになったことが、自分と社員のギャップ。
経営者は自分の考えや行動に100%責任を持たなきゃいけないけど、その気持ちがどうも社員にないんじゃないかというように見えてしまう。
しかも独立すると、今まで強い商品で売っていたのが通用しなくなり、今まで以上にクライアント寄りに考えないといけなくなると思います。
なので、是非教えていただけるとありがたいです。
三上:
逆に教えていただきたいですが(笑)

【大事で目に見えないからこそ力を借りたい】

森山:
よく話しますが、金融って特殊な商材だと思っています。これだけお金が大事って皆話しているのに、実は一回入った商品のことは忘れちゃう。
そういう不思議な側面があるので、是非そこは定期的に教えていただけるとありがたいです。
三上:
そうですね。目に見えるわけでもないですしね。
森山:
大事で目に見えないので、入るときはすごく集中して、何週間かどれがいいんだろうって考えるんだけれども、それが終わるとすっぽり忘れちゃって。なので、こういうタイミングで見直しをしないといけませんとか、そういった協力は大事かなと。
三上:
そうですね。やっぱり財務から見える会社のステージってあるので、やらなきゃいけないことは当然違いますし、ずっと良いばかりの会社さんってないですし。
森山:
黒字倒産だけは避けたいですね。
三上:
でも、最近そうなりかけてる会社さんは多いですよ。
今銀行が貸し易いので、貸しすぎるんです。
例えば利益5000万円出ている会社は、銀行からすればどんどん貸せるわけですよ。
それが気づくと、年間の返済量が年間8000万円とかになってるんです。
でも社長は「5000万円儲けてるから大丈夫」って思ってしまう。
そして年間8000万円返すのに、またその差額を借りないといけない…そんな状態が実はたくさんあるんですね。
多分、今の金融業界って貸せる会社が少ないんですよ。だから逆に良い会社にガンガン貸しちゃうんですよね。
結果、財務内容が良かった会社さんなのにキャッシュフローが悪くなるという、不思議な現象が起きてるわけです。
森山さんの会社は、とりあえずお金だけ回ってくれてれば倒産はしないので、今の状態なら大丈夫ですよ。(笑)
森山:
ありがとございます。今後もアドバイスいただけると助かります。
三上:
こちらこそよろしくお願いします。
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